死と安楽の間で

〜安楽死、尊厳死について考えるブログ〜

ディグニタスが安楽死の対象としているのはどんな人?

前回のブログでは、どのような手続きでディグニタスの会員になることができるのかを紹介した。では、会員になれば誰でも安楽死をサポートしてもらえるのだろうか。

 

 ディグニタスのパンフレットによれば、医師が不治の病で、耐え難い苦痛や障害を避けることができない場合、資格あるスッタフの協議のもと安楽死のサポートが援助できるとのこと。そして、それはスイス法に抵触しないということが記されてある。

 

それでは、精神的な問題で安楽死を望む場合は認められるのか、以下、FAQの欄の英訳である。

http://www.dignitas.ch/index.php?option=com_content&view=article&id=69&Itemid=136&lang=en

 

“Q 私は精神的な問題で苦しんでいます。ディグニタスは私のために自死を手助けしてくれますか?

 A それは非常に難しいです。その決定が精神不安の症状ではなく精神的バランスの取れた決定であることを証明するために、明確な診断が必要ですが、たとえそのような複雑な手続きを得たとしても、許可できる保証はありません。

 

と書かれてある。精神的な自死は現状では ”できない“ と考えるべきだろう。